「たいせつ」に出会えたらいいね、らくようで。

給食室から

給食室のお手伝い

毎年、給食メニュー「若竹煮」の日の前日、年長組の子どもたちにタケノコの皮むきのお手伝いをお願いしています。

春の食べ物の代表タケノコですが、家庭ではタケノコそのものを見たり触ったりする機会がほとんどないので、子どもたちは興味津々。見て、触って、においをかいで、感じたことを口々に言い合います。「毛生えてる」「ふわふわ」「なんか豆のにおいする」。皮をそっとむいたら、今度は、「あっ、中は白い」「つるつるや」。ぺりぺりとむけていくけれど終わりが見えず、「どこまでむいたらいいの?」と小さくなっていくタケノコをおもしろがっていました。

よく観察している子たちは、おしりの方に赤いつぶつぶを発見。「このつぶつぶって何?」「何やろう?」「きょうりゅうのとげとげにも似てる」など、不思議さからイメージがふくらみます。この赤いつぶつぶが何かをお家に帰っておばあちゃんに教えてもらった女の子は翌日、「あれはな、タケノコの根っこやって!」と得意げに教えてくれました。

さて、皮をむいた後はその皮で遊び始める子どもたち。皮と皮をかさねて、「ほら、またタケノコになった」、皮を自分のあごにあてて、「なんかひげみたいや」などとても楽しそうでした。

翌日の「若竹煮」は、年長組だけではなく、他クラスの子どもたちも、「らいおんさんがむいてくれたタケノコ」と聞いてお箸がすすみ、みんなで春の味覚を楽しみました。

「えんどう豆のさやむき」のお手伝いも、年長組のお仕事です。給食室の先生からむき方を教えてもらい、早速さやから豆を取りだします。えんどう豆のおしりのぷくっとしているといるところをおさえると、さやがパカッと上手に開けられます。そこまではみんな手際よくできたのですが、中に入っている豆をざるに出そうとすると、コロコロとあちこちに転がって、「わあ、どこまでいくの〜」「うまくだせた!」「今度はちゃんとざるの中に入ったわ」と、あちこちから楽しそうな声が聞こえてきます。さやに入っている豆の数を数えたり、いろいろな大きさに不思議がったり、実際に触れて感じることがたくさんありました。

このえんどう豆は「豆ごはん」になり、給食でいただきました。